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いきあたりばったり日々の戯言


by sakiakamura868
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「造反俊輔」本当にそうなのか

前回17日深夜のメキシコ戦が終わってから、日本代表に関する記事は俊輔ばかりです。

ジーコ批判、中田批判。けしからん俊輔という流ればかり。本当にそうなのか?

彼らは紛れも無い日本代表である。
勝つために、チーム内での言い争いも当然のようにあるだろう。

一連の記事の内容にはすべて
「エースの中田が相手の司令塔のマークに付くべき、余計な体力を使わされた」
という俊輔のコメント。

両方の視点から見てみる。
俊輔からすれば、敵のエースにこちらもエースがマークに付くというのは別に何か間違っている訳ではないはずだ。
中田もそうだが、俊輔も前へ出て点を取りにいけるタイプの選手。
主な活躍の場は攻めにある、中盤を中田に支配してもらいチャンスを生かしたいと思うだろう。

ジーコ、中田側から見ると、中田の能力を生かして自在に動かせたい。
なおかつチャンスの時にはどんどん前に出てもらって得点に絡む働きをしてもらいたいだろうし、実際中田もそうしたいだろう。出来る能力も調子も中田にはある。


そこで当日の立場を見てみる。
指令塔として入る俊輔と、ボランチ(守備的MF)で起用された中田
これから読み取れるのは、ジーコ監督は中盤の支配を徹底させたかったんだと思う。
巧妙なパスワークで攻め込むメキシコへの対策として、だ。

この配置での2人の役割として、敵エース7番に中田が付くことはなんら不自然ではない。
実際に相手指令塔のマークにはボランチが適している。
しかし、中田の動きは違っていた。後方から積極的に前線へ上がる。
そのツケを俊輔が食ったのは紛れも無い事実。

これはジーコ監督の描く戦術戦略が、選手に伝わってなかったと考えるのが妥当ではないか?
俊輔の言葉に「僕は7番(ジーニャ)につけ、といわれた。本当はボランチの方が…。でも監督が7番って」とある、監督の考える所がわからない状態だ。


ここの記事にあるように後半19分にFWフォンセカに奪われた決勝点は、中田が上がったときに中央の空間を攻められたものだった。

チームとしての課題はたくさんある。
しかし、一連の記事報道はこぞって俊輔の造反、ヒデを批判、ジーコに噛み付くなどだ。
記者達は試合内容を本当に見ていたのか?
だんだん右へならえで俊輔を叩いているように見えてくる。
俊輔と中田の関係修復というが、元より俊輔は中田に絶大な信頼を置いているはずだ。
もし関係に確執があったとしても、プレーに影響させるような馬鹿はしない、彼らはプロだ。

さまざまな記事の中から本質を見抜いて欲しい。
お祭り騒ぎで俊輔を叩いたところで、どこが日本代表のタメになる?
頑張れ俊輔、頑張れ中田。活躍する姿を観客は見たい。
ゴシップは話題になるだろうが、本質はそこではないはずだ。

次回のギリシャ戦(19日)にしっかりと機能してくれるだろうか。


参考リンク

◆木偶の妄言◆様:俊輔の気持ち――夕刊紙の読み方
by sakiakamura868 | 2005-06-18 21:16